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「傀」とは人と鬼の字が示すように神懸かった人間の意。
そこから転じて怪しい、大きい、操り人形などの意味を持つ不思議な文字。
「自分で作っていると思うな」とは中村人形二代目衍涯(えんがい)の口ぐせです。
その真意は人形師とは何か大きなものによって作品を作らされている存在ということ。
その謙虚な気持ちを中村人形の代々の跡取りが忘れることのないように「傀」の字をギャラリーに冠しました。
人が天に突き動かされて技を振るうことを「藝」と呼び、それを多くの方に感じていただくための場所が「傀藝堂」です。
傀藝堂
〒810-0024 福岡県福岡市中央区桜坂1-10-46 1F(MAP)
TEL 092-791-5316
開廊日/月 火 木 金 /13:00〜17:00(入場16:45まで)
休廊日/水 土 日 祝
地下鉄七隈線桜坂駅2番出口より徒歩5分
駐車場3台あり
Space
Architect
設計者からのメッセージ
傀藝堂 ― 人形と人のための建築 ―
或る日、百年以上続く人形師の家系から「100年もつギャラリーを造りたい」という要望を受けました。
私が設計したのは三角形の敷地形状から導き出された、「人」のかたちをした人形ギャラリーです。
敷地のある福岡市桜坂は擁壁の多い土地。
ギャラリーの外壁を傾斜させ擁壁として設計することで、この建築を桜坂の風景に調和させました。
遠い過去からあったような。そして、未来もずっと続くような建築。
光と影が幾重にもかさなる建築と土木の間のような存在感は、まるで大きな彫刻のようです。
ギャラリーの上階は住宅となっています。
三角形のリビングには私が北欧で学んだ光の哲学を取り入れています。
照明・家具・ディテールに一貫したデザイン哲学を追求することで
傀藝堂に持続的な価値を生み出そうとしています。
神谷修平
1982年 愛知県の老舗呉服屋に生まれる。
2007年 早稲田大学大学院修了後、隈研吾氏に師事。
2016年、デンマークへ渡り、ビャルケ・インゲルス率いるBIGにてシニアアーキテクトを務める。欧州在住中は文化庁派遣芸術家として北欧のデザインと民俗学を研究。
2017年に帰国後、株式会社カミヤアーキテクツ1級建築士事務所 設立。
実績は建築はもとより、プロダクト、コンセプトを含めた様々なデザイン領域に及ぶ。
大胆な形状で本質を捉え、そこに繊細なディティールを展開するスタイルで独自性を発揮している。