令和五年博多祇園山笠
一番山笠　土居流　舁山
標題　黒田筑前守長政（くろだちくぜんのかみながまさ）

令和五年の博多祇園山笠が終わりました。
今年の土居流は栄えある一番山と、この博多の町の礎を築いた福岡藩初代藩主黒田長政公の400年忌が重なり、この人形は宿命的に作らされた気がしてなりません。この町の礎を築いてくださったことへの感謝の念が御霊に届いたならば、それは望外の喜びです。

また、今年の當番町、中土居町総務が掲げる「忠義」というテーマをどう表現するか検討して、思い切って見送り（裏面）にまるまるもう一体、長政公の尊父である黒田孝高（官兵衛）公を作り、人の命のつながりや敬いの心、そして、未来へと絆が繋がっていくというコンセプトを両面山笠に込めました。

人形に関してはまだまだやりたいことが沢山あります。これからももっと良い人形が作れるように精進していきます。　

中村弘峰